第一種放射線取扱主任者講習 第1章 施設情報+準備するもの?

kuroneko♂です。メインの生業として放射線を取扱っております。

今回、第一種放射線取扱主任者講習を受講して無事合格しました。

実は第一種放射線取扱主任者試験に合格したのはかれこれ10年前・・・10年間の空白期間を経ての講習は不安で仕方ありませんでした。

おそらく、ワタシと同じように試験に合格しているものの、未講習の方はたくさんおられると思います。

そして、職場の環境などで急に講習を受講することになるパターンも少なくないと想像します。

ワタシはそんな方のために第一種放射線取扱主任者講習の体験を書こうと思いました。

講義、実習、心得、実際の講習の雰囲気、最終的には試験問題について、出来るだけ具体的に書きます。

全6章になっていますので、今後、第一種放射線取扱主任者講習を受講される方のためになればと思います。

主任者講習施設と料金

第一種放射線取扱主任者は全国4か所の施設で行われています。講習の金額がそれぞれ異なります。

・日本アイソトープ協会(東京)170000円
・日本原子力研究開発機構原子力人材育成センター(茨城)160000円
・電子科学研究所(大阪)16000円
・原子力安全技術センター(京都)165400円

施設により1万円もの金額差があります。

ちなみにワタシはアイソトープ協会で受講しました。最も高額ですが、一番歴史が長いという安心感はあります。なによりワタシの場合、職場のしきたりで選択の余地がありませんでした。

アイソトープ協会は先生や助手の方々親切でとてもいい環境でしたよ。アイソトープ協会で受講できて良かったと思っています。

これから受講される方は、お住みの場所から近い場所や金額の安いところを選ぶのもいいと思います。

ワタシのブログではアイソトープ協会の講習の経験を書きます。おそらく他の施設でも大きな違いはないと思いますので、他の施設で受講される方もご参考下さい。

受講登録

それぞれの施設のホームページからフォームに入力し申し込みます。その後、振込先の案内がメールにて届くかと思いますので、指定の口座に指定額の振り込みを行います。

支払期限はアイソトープ協会の場合、講習の一か月前まででしたが、事前連絡することで、期間を超過してしまった場合でも対応してくれます。

自腹で行く方もいるでしょうし、なかなかの大金・・・そこは臨機応変に対応してくれますのでご安心ください。

支払いが確認でき次第、資料が届きます。

注意事項(講習当日までに準備するもの)

早速資料が届いたら、なるべく早めに資料を開封して下さい。

なぜならば、事前に準備するものがあるからです。以下に示します。絶対必要なものは以下の5点です。

  1. 健康診断書
  2. 「3500円分の収入印紙」と「本籍地記載の住民票」
  3. 第一種放射線取扱主任者試験の合格証の原本
  4. 認印
  5. 関数電卓

健康診断書

まず講習当日に必要なものに健康診断書があります。

「ここ1年間の採血データ」しかも「医師の署名と所属施設の記載入り」が必要です。

放射線業務従事者の方は定期健診の採血データのコピーがあれば大丈夫ですが、業務従事者ではない方は病院に行って採血する必要があります。ちなみに必要なのは以下の3つのデータです。

・白血球数
・へモグロビン色素量
・赤血球数

ワタシは業務従事者ですので、幸い採血データはありました。

そして、さらに必要なものがあります。

健康診断書に、施設もしくは部署の責任者、または放射線取扱主任者の署名が必要です(放射線業務をしている方)。

ちなみに放射線業務従事者ではない方は自署で大丈夫です。

「3500円分の収入印紙」と「本籍地記載の住民票」

正式に放射線取扱主任者になるためには

主任者講習に合格し、修了試験にも合格したうえ、さらに原子力規制委員会から免状交付してもらう必要があります。

そのため、講習修了証の原本と試験合格証の原本を添えて、原子力規制委員会に免状交付の申請をする必要があります。

この面倒な作業をでアイソトープ協会が代行してくれます。

個人で行うことは可能ですが、かなり面倒な作業ですので、このサービスを利用しない手はないです。

これにも事前に準備するものがあります。

「3500円分の収入印紙」「本籍地記載の住民票」です。

収入印紙は講習会場の近くの郵便局などで買えるので講習中の昼休みなどの時間で手に入れることができるのですが、住民票の場合、コンビニで住民票は取得できることはできるのですが、他県から講習会場に来た方はマイナンバーカードがないと取得できません。(通知カードでは不可)

ここはしっかりと気を付けてください。

認印

午前と午後の講習の出欠確認に使用します。

第一種放射線取扱主任者試験の合格証の原本

当然ですが原子力規制委員会から免状交付してもらう際に必要になります。

関数電卓

最後に必須なものは関数電卓です。

実習で使用しますので、少しだけ使い方を勉強、復習することをオススメします。具体的には

  • ^の使い方(何乗するか)
  • ()の使い方(多様します)

この程度で十分です。難易度の高い使い方はしないのでご安心ください。

まとめ

いかかがでしたか?

施設によって金額に結構な差があります。

他の施設の事はわかりませんが、アイソトープ協会は放射線取扱主任者講習において最も歴史の長いところです。高くても安心感はありましたよ。

また、準備はなるべく早くしたほうがいいです。

ホームページに書かれていませんが事前準備が必要なものがたくさんあります。

他の記事で講義、実習、心得、実際の講習の雰囲気、最終的には試験問題について、6章立てで出来るだけ具体的に書いています。

きっとこの記事をご覧いただければ不安も解消されるでしょうし、講習を修了できるはずですので、是非ご参考下さい。

おすすめの記事